板橋区役所前駅2分、大山駅10分、板橋駅15分、板橋本町駅18分の板橋の心療内科精神科
板橋の心療内科精神科の対象疾患
板橋の心療内科、精神科でよくみられる疾患について説明します。
早期発見による治療で短期間の重症となることを防ぎ、短期間での治療が可能になります。
板橋区役所前メンタルクリニックは都営三田線板橋区役所前駅、板橋本町駅、東武東上線大山駅、JR板橋駅から徒歩圏内と通いやすい場所にある心療内科、精神科です。
適応障害
適応障害は仕事や家庭環境等の環境要因によって気分が落ち込む精神疾患です。
自分が置かれている状況の判断ができず、発見が遅れることがあります。休息や環境調整が重要になります。
適応障害によって休職される場合は傷病手当金によって給与の3分の1を受給できることがあります。
復職前に障害者職業訓練センターの利用が有効なことがあります。
(参考)厚生労働省公表の職場復帰支援の手引き
https://www.mhlw.go.jp/content/000561013.pdf
うつ病
うつ病は環境要因では説明ができず、気分が落ち込む精神疾患です。
気分の落ち込みに対してはセロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質の不足が一因と考えられています。
休息や薬物療法が重要になります。
抗うつ薬としてセルトラリン、エスシタロプラム、デュロキセチン等の薬が治療薬として選択されます。
副作用として5%程度の割合で嘔気、下痢、不眠が生じることがありますが、服薬中止とともに改善します。
抗うつ薬の依存性は報告されていませんが、急に服薬を中止すると5%程度の割合でめまいやふらつきといった離脱症状が生じることがあるために徐々に減量する必要があります。
(参考)日本うつ病学会ガイドライン うつ病
https://www.secretariat.ne.jp/jsmd/iinkai/katsudou/data/20190724-02.pdf
双極性障害
双極性障害は気分が高揚する躁状態、気分が落ち込む抑うつ状態を繰り返す精神疾患です。
自分自身で状態像を把握することができず、発見が遅れることがあります。
セロトニン、ドーパミンという神経伝達物質が一因と考えられています。
薬物療法が重要となります。
気分が高揚している際は、オランザピン、アリピプラゾール等が有効なことがあります。気分が落ち込む際は、ルラシドン等が有効なことがあります。
気分の安定を維持するために炭酸リチウム、バルプロ酸等が有効なことがあります。
副作用として5%程度の割合で眠気、手が震える、肩が凝るといった副作用が生じることがあります。
処方される薬の依存性は報告されていませんが急に服薬を中止すると病状が悪化することがあります。
(参考)日本うつ病学会診療ガイドライン 双極性障害2023
https://www.secretariat.ne.jp/jsmd/iinkai/katsudou/data/guideline_sokyoku2023.pdf
不安障害
不安障害は過度な不安によって日常生活に支障を来す精神疾患です。
考え方の修正や薬物療法が重要になります。
不安の対象によって社交不安症、広場恐怖等に分類されます。
過剰の不安の病態としてセロトニンという神経伝達物質の不足が一因と考えられています。
薬物療法としてセルトラリン、エスシタロプラム、パロキセチン等が有効なことがあります。
副作用として5%程度の割合で下痢、嘔気、不眠が生じることがあります。
急に服薬を中止すると5%程度の割合でふらつきやめまい等の離脱症状が生じることがあります。
離脱症状を防ぐためには徐々に減量する必要があります。
(参考)日本不安症学会 社交不安症の診療ガイドライン
https://minds.jcqhc.or.jp/docs/gl_pdf/G0001312/4/Social_anxiety_disorder.pdf
パニック障害
パニック障害は誘因なく動悸、呼吸が速くなるが生じる疾患です。
パニック発作の症状を経験することでまた起こったらどうしようという予期不安が生じます。
パニック障害はセロトニンという神経伝達物質の不足が一因と考えられています。
薬物療法としてセルトラリン、エスシタロプラム、パロキセチンが有効なことがあります。
自律神経失調症
自律神経は交感神経と副交感神経の不均衡によって生じます。
緊張する場面では交感神経が優位になり、リラックスする場面では副交感神経が優位になります。
自律神経失調症ではリラックスするべき場面でも交感神経が優位となり、リラックスすることができなくなります。
不眠症
不眠症は寝付くことができない入眠障害、途中で起きてしまって再入眠できない中途覚醒に分類されます。
まずは睡眠衛生の改善から取り組むことが必要になります。
薬物療法では、睡眠リズムを整えるラメルテオン、覚醒を抑えて眠りを誘うレンボレキサント等があります。
依存性のある睡眠薬もあり、メリットとデメリットを考慮の上で薬を選択する必要があります。
副作用として5%程度の割合で日中の眠気、睡眠が浅くなる、頭痛といった症状が出現することがあります。
急に内服を中止すると反跳性不眠といって不眠が増悪することがありますので徐々に減らしていくことが重要になります。
(参考)厚生労働省公表の睡眠衛生指導12の指針
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf
統合失調症
統合失調症は幻聴や被害妄想が生じる精神疾患です。
薬物療法が重要になります。
幻聴や被害妄想が生じる精神疾患です。
被害妄想は自分では事実だという確信があるために発見が遅れることがあります。
病態としてドーパミンという神経伝達物質が一因と考えられています。
薬物療法が重要になります。
薬はドーパミンを調整する作用があるオランザピン、ブレクスピラゾール、リスペリドン等が有効なことがあります。
副作用として5%程度の割合で落ち着かない、眠気、食欲亢進といった症状が生じることがありますが服薬を中止すると改善します。
処方される薬の依存性は報告されていませんが急に服薬を中止すると病状が悪化することがあります。
(参考)日本神経精神薬理学会ガイドライン 統合失調症
https://www.jsnp-org.jp/csrinfo/img/togo_guideline2022.pdf
発達障害
発達障害は生まれつきの脳の機能異常による精神疾患です。
発達障害は自閉スペクトラム症、注意欠如多動症、学習障害に分類されます。
こだわりが強い、じっとしていられない、注意を維持することができない等の性格気質があります。
薬物療法として注意欠如多動症ではアトモキセチン、グアンファシン、メチルフェニデート等が有効なことがあります。
副作用として5%程度の割合で不眠、動悸、発汗等が生じることがあります。服薬中断による離脱症状の報告は多くありません。
(参考)厚生労働省の発達障害の情報提供
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_develop.html
認知症
認知症は進行性の脳の機能が低下します。
環境調整が重要になります。
認知症はアルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症等に分類されます。アルツハイマー型認知症はアセチルコリンの不足が一因と考えられています。
アセチルコリンを増加させるドネペジル、ガランタミン、リバスチグミン等の薬を選択されることがあります。
副作用として5%程度の割合で嘔気、食欲不振等が生じることがあります。
処方される薬の依存性は報告されていませんが、服薬を急に中止すると病状が増悪することがあるので徐々に減量する必要があります。
環境調整として介護保険を申請してデイサービス、ショートステイ等を利用することが有効なことがあります。
(参考)日本神経学会 認知症疾患診療ガイドライン2017
https://www.neurology-jp.org/guidelinem/nintisyo_2017.html