itabashihoncho

板橋区役所前駅2分、大山駅10分、板橋駅15分、板橋本町駅18分の板橋の心療内科精神科

うつ病の診断基準

病前性格

几帳面、責任感が強い、義理堅い。

従来診断

環境要因で説明できずに抑うつ状態になるもの。死別反応は含まない。

NEWcastle Scale(1965)
6点以上で内因性うつ病
パーソナリティに起因しない+1点
ストレス因がない+2点
抑うつ気分が重度+1点
体重減少+2点
以前の抑うつエピソード+2点
制止または焦燥+2点
不安-1点
妄想+2点
他人からの非難-1点
罪責間+1点

ICD10

F32うつ病エピソード
AからCのすべてを満たすこと。
A.
G1.うつ病エピソードは2週間以上続くこと。

G2.躁病エピソードが存在しないこと。

G3.精神作用物質の使用や器質性精神障害でないこと。

B.
次の3項目中2項目以上を満たす。
1.抑うつ気分

2.興味と喜びの喪失

3.易疲労性の亢進

C.次の7項目中4項目以上を満たす。

1.自己評価の低下

2.不合理な自責感

3.希死念慮

4.集中力の低下

5.焦燥あるいは制止

6.睡眠障害

7.食欲の低下あるいは亢進

Cの項目が4項目以上で軽症うつ病エピソード【F32.0】

Cの項目が6項目以上で中等症うつ病エピソード【F32.1】

Cの項目が8項目以上で精神病症状を伴わない重症うつ病エピソード【F32.2】

精神病症状を伴わない重症うつ病エピソードに加えて幻覚または妄想、うつ病性昏迷が存在すれば、精神病症状を伴う重症うつ病エピソード【F32.3】

身体性症候群(古典的には内因性と表現されていた)

以下の4項目以上が存在すること
1.興味あるいは喜びの著しい喪失

2.情動反応の欠如

3.2時間以上早い早朝覚醒

4.午前中の抑うつ悪化

5.著しい精神運動性制止あるいは焦燥

6.食欲低下

7.体重減少(最近1カ月で5%以上の減少)

8.性欲減退

※(参考)ICD10
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000011ncr-att/2r98520000011nq2.pdf

DSM5

うつ病
A.
1と2のどちらかに当てはまり、合計5つの症状が2週間以上続く。

1.抑うつ気分

2.喜びの著しい減退

3.著しい体重の減少(最近1カ月で5%以上の減少)、あるいは体重増加

4.不眠または過眠

5.精神運動性の焦燥または制止

6.気力の減退

7.無価値観

8.思考力の減退

9.希死念慮

B.社会的な機能の障害を引き起こしている。

C.物質の生理学的作用、または他の医学的疾患によるものではない。

D.統合失調感情障害、統合失調症、統合失調様障害、妄想性障害で説明されない。

E.躁病エピソード、または軽躁病エピソードが存在したことがない。

メランコリの特徴を伴う
A.以下のうちの1つが存在する。

1.喜びの喪失

2.反応の消失

B.以下のうち3つ以上

1.抑うつ気分

2.抑うつは朝に悪化する

3.早朝覚醒(通常の起床時間より2時間以上早い)

4.精神運動焦燥または制止

5.食欲不振または体重減少

6.罪責感

非定型の特徴を伴う

A.気分の反応性(楽しい出来事に反応して気分が明るくなる)

B.以下のうち2つ以上

1.体重増加

2.過眠

3.鉛様の麻痺

4.対人関係上の拒絶に敏感

C.メランコリアの特徴を伴うまたは緊張病を伴うの基準を満たさない。

(参考)DSM5
https://www.jspn.or.jp/uploads/uploads/files/activity/dsm-5_guideline.pdf

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