板橋区役所前駅2分、大山駅10分、板橋駅15分、板橋本町駅18分の板橋の心療内科精神科
板橋の心療内科精神科の専門医が解説するジプレキサ
世界で最も使われる抗精神病薬
ジプレキサ®(オランザピン)は、治療抵抗性の統合失調症に有効なクロザリルより副作用が小さい薬として開発が進められました。
クロザリルは2種類以上の抗精神病薬で効果が不十分な統合失調症に対して有効性があります。
しかし、白血球数が減少して重大な感染症となるリスクがあるために血液内科と迅速な連携がとれる医療機関でしか処方できません。
白血球数の減少の副作用を軽減したのがジプレキサの長所です。
統合失調症にはドパミンだけでなくセロトニンも関与していると考えられており、クロザリルやジプレキサは、ドパミン及びセロトニンに作用します。
ジプレキサは統合失調症、双極性障害、がん治療における嘔気に保険適応があります。
ジプレキサには食欲増進、便秘の副作用があります。一方、食欲低下、下痢の方にはこの副作用が有益となることがあります。
ジプレキサを服薬して代謝異常のために日本で2例の死亡例が確認されたので日本では糖尿病の患者様には使用できません。
ジプレキサが糖尿病の患者様には処方できないというのは世界中で日本のみで異例のことです。