【精神科医師記載】内科でデパスが出される理由

数あるベンゾジアゼピン系の抗不安薬で内科ではデパスが処方されることが少なくありません。

デパスは2016年8月までは向精神薬として指定されていませんでした。向精神薬では処方日数が30日以内となってしまいます。高血圧や脂質異常症で内科を受診するのは3ヶ月毎であることが多く、処方日数の制限日数が短い薬は処方しにくくなります。

また、デパスは頭痛にも保険適応があるので精神疾患の診断がなくても処方ができます。

一般的に医者は使用経験の多い薬を処方する傾向にあります。そのために2016年9月以降も内科医師はデパスをファーストチョイスにすることは少なくありません。

一方で精神科の医師が最初からデパスを処方することは少なく、リーゼやアルプラゾラムを処方することが多いです。

記載

板橋区役所前メンタルクリニック

医師 藤林一保