板橋区役所前メンタルクリニックの場所

板橋区役所前駅2分、大山駅10分、板橋駅15分、板橋本町駅18分の板橋の心療内科精神科

薬局を困らせると患者様が困る

錠剤の分割はしない

・患者様の治療コンプライアンスを低下させる要因の1つに薬局での待ち時間があります。薬局での待ち時間は平均で10分程度です。

・患者様の待ち時間を増やす要因の1つとして錠剤の分割があります。錠剤を分割することで薬剤師の手間がかかるので待ち時間は30分と2倍になります。

・副作用が出やすい患者様であるという合理的な理由があるなら良いですが、ルーティーンでエスシタロプラム10mg0.5錠を処方されている精神科の医師は少なくありません。

・エスシタロプラムは10mg1錠で初期投与量から効果が期待できる用量であることが長所なので10mg0.5錠にすると、そうした長所がなくなっていまいます。

・副作用の出現が心配であればセルトラリンを選択することが望ましいでしょう。また、錠剤の分割は待ち時間以外の問題もあります。錠剤を分割すると0.5錠ずつが袋詰めされるために持ち運びにかさんでしまいます。

・また、製薬会社が設計した適切な保存環境とは異なるために安定性や溶出性に問題が生じることがあります。

一包化を避けるべき薬

・徐放剤(ビプレッソ、ジプレキサザイディス):湿気を吸収する。

・酸化マグネシウム:湿気を吸収する。

・ベルソムラ(スボレキサント)

処方箋通りに処方する

・添付文書の用法用量通りではない際、薬剤師は疑義紹介をするかどうか悩みます。疑義紹介すべき時でも怖い医師に厳しく言われないか大きな緊張を伴います。

・海外の処方箋では内服時間は定められていないが、日本では内服時間が定められている薬があります。

・臨床試験としては内服時間を変更しても問題が生じることは少ないですが、合理的な理由がない限りは添付文書の用法用量を遵守する必要があります。

・添付文書通りに処方していないと重篤な副作用が生じた際に救済制度が利用できなくなることがあります。

・また、患者様がご自身で薬剤情報を調べた際に用法用量が異なると不安を感じてしまうことがあります。

抗うつ剤の内服時間

内服時間の指定なし:セルトラリン、ベンラファンキシン

朝食後に内服:デュロキセチン

夕食後に内服:パロキセチン、エスシタロプラム

寝る前に内服:ミルタザピン

抗精神病薬の内服時間

内服時間の規定なし:オランザピン、リスペリドン、アリピプラゾール

朝食後に内服:インヴェガ®(パリペリドン除放剤)

食後に内服:(住友ファーマの製品)ペロスピロン、ブロナンセリン、ルラシドン

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