板橋区役所前駅2分、大山駅10分、板橋駅15分、板橋本町駅18分の板橋の心療内科精神科
心療内科精神科で注意する保険査定
血液検査
・TSH、FT3、FT4の血液検査の保険が通るのは初回のみ、それ以降は3カ月あけてTSH、FT4なら保険が通ります。
・HbA1cは過剰と判断され、心療内科、精神科では保険が通らないことがあります。耐糖能異常は血糖値で評価することになります。
・抗核抗体、CRPは過剰と判断され、心療内科、精神科では保険が通りません。
・中性脂肪、LDLコレステロール、HDLコレステロールは3項目では保険が通らず、2項目なら可能。
・葉酸、ビタミンB12の同時算定不可。どちらも大球性貧血の原因となるために一方で十分と解釈されています。
・鉄、ビタミンB12の同時算定不可。鉄欠乏なら小球性、ビタミンB12欠乏なら大球性貧血と判断されるため。
処方
・頓服処方は10回まで。それを超える回数は保険が通りません。
・副作用予防の処方は保険が通りません。例として、セルトラリン、ガスモチン等。
・認知症のBPSDにペロスピロン、リスペリドン、ハロペリドールの保険適応はないが、審査で認められます。
・抗うつ薬の3種類以上の処方不可。精神科専門医で医療機関から届出を申請すれば認められるが避けるのが無難です。
・抗精神病薬の3種類以上の処方不可。精神科専門医で医療機関から届出を申請すれば認められますが避けるのが無難です。スルピリドも抗精神病薬に分類される点に注意します。
・抗不安薬、睡眠薬の3種類以上の処方不可。どちらか2種類と1種類は可。タンドスピロン、ヒドロキシジンも抗不安薬に分類される点に注意します。
注意すべき禁忌薬
・オランザピン、クエチアピンは糖尿病に禁忌。
・ハロペリドールはレビー小体型認知症及びパーキンソン病に禁忌。
・ユーロジン®(エスタゾラム)以外のベンゾジアゼピン系薬物は急性閉塞隅角緑内障に禁忌、ユーロジンは抗コリン作用が小さいと判断されて、禁忌とはなっていません。
高齢者で用量が変わる薬
添付文書上の高齢者である65歳以上から用量が制限される薬があります。
65歳以降も内服する可能性のある薬である場合はあらかじめ選択しないことが賢明です。
代替薬は類似の作用で年齢による上限用量の変化がない薬を示しています。
・デパス®(エチゾラム)3mg→高齢者1.5mg:代替薬リーゼ®(クロチアゼパム)
・ソラナックス®(アルプラゾラム)2.4mg→1.2mg:代替薬ワイパックス®(ロラゼパム)
・サイレース®(フルニトラゼパム)2mg→1mg:代替薬ベンザリン®(ニトラゼパム)
・ベルソムラ®(スボレキサント)20mg→15mg:代替薬デエビゴ®(レンボレキサント)