【精神科医記載】精神科で採血をする3つの理由
精神科なのになぜ採血が必要なのかと疑問を感じる患者様は少なくありません。精神科で採血する理由には3つあります。
1つ目は精神疾患の診断のためには身体疾患を除外する必要があり、採血が必要になります。
2つ目は肝機能、腎機能、血糖値によって薬の投与量が変わります。
3つ目は健康診断で異常なしと判断されていても、健康診断では多くの方の平均値を正常値としているために個別にみると異常であることがあります。普段ヘモグロビン量15gの方が13gに減少しており、倦怠感の症状がある際は異常と考えるべきですが、健康診断では正常と機械判定されることがあります。
適切な診断、治療のためには精神科でも採血は重要であると考えています。
記載 医師 藤林一保